進路指導のNEWS

  ９月２２日（金）に九州ルーテル学院大学人文学部の坂根シルック先生をお招きし、「フィンランドと日本の違いと異文化理解」という演題で御講演いただきました。世界幸福度１位、教育制度でも高い評価を得ているフィンランドについて紹介いただきながら、生徒たちに向けて、どちらが「良い・悪い」ではなく、「違い」を知り、自分と他者を尊重し、視野を広げてほしい、と熱いメッセージを送ってくださいました。生徒の質問にも、日本とフィンランド二つのルーツを持つ御自身の体験から丁寧にお答えいただきました。一部を紹介します。

Ｑ：探究活動でフィンランドについて調査したが、私たち若者は日本を幸せな国にするためにどうしていけばいいか

Ａ：自分の感性や得意なことを伸ばすこと。そのためにコンフォートゾーン（自分を囲む快適な空間）から一歩飛び出し、失敗してもよいから外の世界を見て学んで成長してほしい。

Ｑ：ウェルビーイングを重視する国づくりを、ということだが、ウェルビーイングとは何か

Ａ：国民が心身ともに満たされている状態のことだが、自分にとって何が豊かさなのかは一人一人異なるもの。自分なりのウェルビーイングを大切にし、周りのウェルビーイングも尊重してほしい。

  ６０分間の限られた時間でしたが、参加した生徒の国際感覚、人権感覚が刺激されたひとときとなりました。３年生も一部参加し、終了後も今後のキャリア形成について話し合う姿を見て、とても頼もしく感じました。